閉ざされた世界と思われがちな障がい者施設。一筋縄ではいかないながらも、和気藹々な日常を描いている。
■パレードブックスの新刊「白鳥のいる場所 ある障がい者支援施設の物語」 2023年12月19日(火) パレードブックスは、『白鳥のいる場所 ある障がい者支援施設の物語』(著:下村徹)を全国書店で発売する。この本は、障がい者支援施設「サニーガーデン」で生活する障がい者と、その障がい者を支援する人々の物語で、利用者と職員の絆、全身麻痺を乗り越えて円盤投げで金メダル獲得、楽しいKさん語録、利用者同士のケンカ、職員の苦しみ...笑顔あふれる和気藹々としたなかでも、時には泣いたり怒ったり、一筋縄ではいかないことも。そんな日常を綴っている。
■この本はこのような内容になっている、「福祉施設」での日常 一般的に「福祉施設」内での生活、というと起床後、朝食、体操、入浴、昼食、レクリエーション、おやつ、夕食、就寝。これらのルーティンワークで365日、繰り返し生活していると思われています。基本的にはそうです。人間生きてゆく生活の基本的なことは、健常者も障がい者もみな同じで、何一つ変わりありません。違うとすれば、自分のことをひとりでできるか、手助けが必要かの違いです。施設に入所していると、日々穏やかに過ごすことができる。もちろんそういう日常が多いけれど、世間一般の皆さんと同様、もしかすると、皆さんより神経をつかっているかもしれません。入所者全員赤の他人との共同生活です。人間関係でストレスを抱える方もいれば、利用者同士で喧嘩をすることもあります。過去20年間に起きた、驚くようなできごと、感動的なできごと、ほんの一部ですが、ご紹介します。その事柄を読んで、気になる点・引っかかる点など感じることは人それぞれ異なると思います。是非ご自分の人生に役立てていただけたらと思います。
■著者プロフィール 下村徹(しもむら・とおる) 『次郎物語』の著者下村湖人の三男。1930年生まれ。 慶応義塾大学卒業後、石川県の大同工業の関連会社大同通商に入社。1956年より19年間米国の支店で勤務。1990年に大同通商本社の代表取締役専務、及び大同工業の海外事業担当取締役を辞任、年金生活に入る。著書に『摩天楼の谷間から』『ドナウの叫び―ワグナー・ナンドール物語』『友を裏切った男』がある。
■この記事を書いた人:leopyi
フリーランスのライターで様々なジャンルのライティングを行っているが、 中でも趣味にもしているゲームに関することが得意ジャンル。
ここでは障がいを持っていても真剣に頑張っている人たちの姿を伝えたい。
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