障がい者就労支援のモデル事業
■就労支援モデル事業の目的とは
「働く」に関する社会課題をビジネスで解決するキャムコムグループの株式会社綜合キャリアトラスト(本社:東京都港区浜松町、代表取締役:伊藤努)は都立高等学校に在籍する発達障害等があるため支援を必要とする生徒を対象とした就労支援モデル事業に係る連携事業者として選定され、生徒の将来の就労定着等、社会参加を実現していくためのプログラムを実施した。
発達障害等のある都立高校生に対する就労支援モデル事業は、連携事業者が有する発達障害等のある方に対する就労等支援の経験やノウハウ等を生かして、発達障害等のある都立高等学校の生徒に対し、就労生活で生かせる自分の「強み」や、必要なソフトスキル(日常生活能力、対人関係やコミュニケーション能力等)についての課題を自覚させるとともに、在学中にその強化や改善に向けた指導と支援を行うことなどを通じて、将来の就労定着等、社会参加を実現していくための最適な支援方法や体制を検討することを目的としている。
■就労支援モデル事業の取り組みについて
発達障害等のある都立高校生に対し、様々なプログラムを提供し、インターンシップを実施し、振り返りを行うだけではなく、ご本人が将来を視野に入れた生活が送れるよう希望をもっていただくことを目指しています。それにはまず、ご自身で困り事を認識してもらうことから始める生徒や、すでに困っていてそれに対して対策を考え、その対策への周囲の理解を得る方法を身に付けることから始める生徒など、それぞれの状況に合わせてアセスメントを行い、私たちが理解していく取り組みを行いました。そしてインターンシップを通して、何かしらの気付きが得られるよう、生徒との関係作りを大切に実施してきました。
また発達障害等のある方への支援はスポット的なことに併せ、継続的にかかわっていき、周囲から理解を得ることが必要となります。今回参加される生徒について、どのような支援が必要なのか在籍校の先生と状況を共有しながら、生徒が安心して高校生活を送り、進路を考え、決める一助になれるようなプログラムにしていきました。
■実施した内容
①事前学習の実施
自己認識、自己理解・自分の感情のマネジメント、自分の意見を相手に伝える、相手の気持ちを配慮する、社会のルールを学ぶ、礼儀やマナーの学習、グループ活動や集団の中での過ごし方、インターンシップを行う上で必要な 技術及びスキルなど。
②インターンシップの実施
インターンシップ先は、各生徒が希望する職務が設定されている企業となるよう努めました。
③事後学習の実施
インターンシップ後、生徒に対し、それまでの学習状況、インターンシップでの評価等を踏まえて、不足するソフトスキル等を獲得するための支援をおこなっております。
④学校へのフィードバックの実施
生徒の在籍校を訪問し、在籍校の管理職、学級担任、特別支援教育コーディネーター等の教職員と意見交換を行い、指導・支援の成果や課題について共有するとともに、在籍校等での支援について助言していく予定です。
また、生徒が高校卒業直後の就労を希望した場合には、在籍校と連携し、生徒の特性に応じた就労先企業の開拓のほか、就労支援・職場定着支援を実施いたします。
今回、受け入れた生徒には就労支援プログラムを受けていただき、その過程で様々な働き方があるということを知る良いきっかけを作ることができ、実際に就職に繋がりそうな生徒もおります。
今後はプログラム受ける前と受けた後の変化や、卒業後の社会生活において必要な支援、サポート等について助言したり、就労する上での課題などを在籍校の先生へフィードバックを行う予定です。
本プログラムを通して1人でも多くの生徒の将来や可能性が広がるように、支援していきたいと考えております。
■この記事を書いた人:leopyi
フリーランスのライターで様々なジャンルのライティングを行っているが、 中でも趣味にもしているゲームに関することが得意ジャンル。
ここでは障がいを持っていても真剣に頑張っている人たちの姿を伝えたい
Commenti